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寺社建築と文化財の探訪<TIAS>

寺社建築の起源、歴史、文化財の紹介と文化財の問題点を探訪しています。 常時更新中です!
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8-5-3滋賀県の文化財探訪

8-5-3 近畿-1 滋賀県



 8-5-3  滋賀県の文化財探訪




1、滋賀県の神社建築一覧表

国宝

重要文化財

国宝

御上神社本殿

摂社若宮神社本殿

御上神社拝殿

御上神社楼門

国宝

大笹原神社本殿

境内社篠原神社本殿

国宝

苗村神社西本殿

境内社十禅師社本殿

境内社八幡社本殿

苗村神社東本殿

苗村神社神輿庫

苗村神社楼門

国宝

都久夫須麻神社本殿

国宝

日吉大社西本宮本殿及拝殿

西本宮楼門

末社東照宮

摂社宇佐宮本殿及び拝殿

国宝

日吉大社東本宮本殿及拝殿

東本宮楼門

摂社牛尾神社本殿及び拝殿

摂社三宮神社本殿及び拝殿

摂社樹下神社本殿及び拝殿

白山姫神社本殿及び拝殿

国宝

園城寺新羅善神堂

時代

重要文化財

鎌後

志那神社本殿

春日神社本殿

生和神社末社春日神社本殿

生和神社本殿

大宝神社境内社追来神社本殿

天皇神社本殿

日吉神社本殿

布施神社本殿

豊満神社四脚門

和田神社本殿

室前

押立神社大門

押立神社本殿

小田神社楼門

神田神社本殿

小野神社境内社道風神社本殿

小野神社境内社篁神社本殿

室中

稲荷神社境内社古宮神社本殿

鏡神社本殿

春日神社本殿

勝手神社本殿

大行事神社本殿

大行社本殿

老杉神社本殿

室後

伊砂砂神社本殿

宇和宮神社本殿

加茂神社本殿

高木神社

若宮神社本殿

春日神社神門

勝部神社本殿

小津神社本殿

小槻大社本殿

新宮神社表門

新宮神社本殿

長寿寺弁天堂

地主神社本殿

地主神社幣殿

白山神社拝殿

油日神社本殿

油日神社楼門及び廻廊

油日神社拝殿

大塩八幡宮拝殿

桃山

奥石神社本殿

春日神社表門

白鬚神社本殿

八坂神社本殿(儀俄大宮)

八幡社本殿

江前

甲良神社権殿

千代神社本殿

飯道神社本殿

江後

吉御子神社本殿

一宮

建部大社

三宮

多賀大社

青字:今回探訪

 



【近江湖南湖東地方探訪-1】


2、神社建築  一之宮と国宝建築


  1,近江 一之宮  建築の文化財は、ありません
  国道1号線から近く、一歩境内に近づくと静寂に包まれ、一之宮の格式が感じられます。
  残念ながら文化財は石灯篭一基ですが、社殿が明治時代のお札デザインに採用、見所が多い。
  その一つは、近年、免震構造の基礎にしその上に本殿などを載せていることです。
  神社の社殿に対する思いが伝わってきます。多分50年後には、重文になっているのでしょう。
概要  建部大社 (たけべ) 重文ー2(建築以外) 滋賀県大津市神領一丁目16-1 
環境 瀬田の唐橋の東約500m国道1号線の近傍だが、境内は静寂で一之宮らしい雰囲気
歴史  天平勝宝7年(755年)には、大己貴命が大神神社から勧請され、権殿に祀られた
社格  近江国一宮   式内社(名神大)  旧官幣大社   別表神社
祭神  日本武尊   大己貴命
創建 (伝)景行天皇46年
重文 木造女神坐像(附 小女神坐像 2躯) 平安時代 ・石燈篭 - 文永7年(1270年)銘
社殿 社殿 文久元年(1861)社殿再建    2006年本殿・権殿に免震改修
 神門 明治2年(1869)膳所城城門の移設し神門、昭和9年の台風で倒壊。その後再建
リンク

HP ・wiki ・滋賀県 ・玄松子 ・so-net        石灯籠

   
 2013建部参道  2013建部全景
    参道                           境内全景


 2013建部本堂  2013建部灯篭
 本殿  基壇下コンクリート床下に免震装置      灯篭(重文)    

        
 2、国宝ー1近江には神社の国宝は7件あります。今回は3件紹介
  国道8号線の交差点に面して駐車場があります。国道なので 静寂な雰囲気ではありません。
  東の少し曇り空に、近江富士の名にふさわしい姿を見せ 古代信仰を偲ばせる光景です
  神社南側、駐車場の公衆トイレの建物、その裏に鳥居、参道・・・アプローチは感心しません。
  鳥居からの参道は、式内社らしく神聖なアプローチで トイレを忘れます。(帰りにまた・・)
  随身門(楼門)を遠望しながら徐々に近づく・・・期待に溢れた雰囲気になります。
概要  御上神社 (みかみ) 国宝ー1・重文ー3 滋賀県野洲市三上838
環境 琵琶湖南岸、「近江富士」の別名もある三上山(標高432m)の山麓に鎮座
 日本最大を誇る銅鐸を含め、数多くの銅鐸が三上山周辺で出土、7~8世紀の近江は
 近畿地方有数の鉄の産地        三上山麓は寺院も多く神仏習合の地
歴史  養老2年718年に現在地に藤原不比等が勅命により榧の木で社殿を造営
社格  式内社(名神大)     旧官幣中社   別表神社
祭神  天之御影命 製鉄・鍛治の神 神体山三上山
創建  孝霊天皇6年 三上山頂に天之御影命を御上祝が三上山に祀った。
リンク HP ・wiki ・滋賀県 ・玄松子 ・閑古鳥 ・so-net ・滋賀文化 ・ja-ge
   
  2013御上神社鳥居参道  2013御上神社三上山
               参道・鳥居  背面トイレ                                    三上山を望む
  
建築本殿   国宝 建立鎌倉時代後期 1332年?確証様式からの推定
形式 仏堂形式の社殿様式  和様厨子(室町)
指定昭和47年5月15日解体解体根本修理 明治35年修理平成16年屋根吹替え3回目
特長 屋根の反りや白壁などが美しく、建物全体のバランスも非常に優れる 鎌倉時代の名建築
 中央方一間の神座に四面庇付仏教建築では一間四面堂といわれる常行堂や阿弥陀堂の形式
平面 桁行 三間6.96m、梁間 三間6.56m 向拝3.07m外観仏殿風の軽快な建築
屋根 入母屋造垂木 二重 平行垂木破風 豕扠首・猪ノ目懸魚
葺材 檜皮葺飾り 千木、鰹木がある向拝一間・化粧屋根裏
組物 隅柱上 舟肘木柱上 連三斗蟇股 内部彫刻が無いが秀逸
 母屋  柱丸柱 中備 なし向拝 面取り角柱
 漆喰壁 白色 正面に板扉 連子窓
 高欄 縄弛み勾配背面 出入り口が有る塗装 素木造
内陣  一間四方を神座・左右に狛犬 ・小組格天井
礎石  縁束の礎石に見事な蓮弁の彫刻、東南隅礎石側面に「建武4年(1337)」の刻銘がある
見所  全体のバランス・屋根の反り・白壁の清潔さ・蟇股の形状・舟肘木の曲線・礎石の花弁
  
   
  2013御上神社本殿全景 2013御上神社本殿裏面
   本殿正面 屋根曲線              本殿背面  出入り口

 2013御上神社本殿屋根と千木  2013御上神社本殿軒裏
  本殿屋根と千木                  本殿軒裏  舟肘木

 2013御上神社本殿向拝軒裏手挟み  2013御上神社本殿木階ギボ
   向拝の手挟み                   木階と高欄

 2013御上神社本殿向拝蟇股  2013御上神社本殿台座花弁

建築 拝殿 重要文化財建立鎌倉時代後期確証屋根曲線等から類推
形式  仏殿形式の改修様式和様なし
指定  1899・04・05解体本堂と同時期修理本堂と同時期
特長屋根勾配が本殿よりゆるく水平に近い。本殿より軽快な印象を受ける。
内部の天井は、舟底天井で吹き放しの空間を高くし 拝殿の神聖さを助長している。
平面桁行三間三間、梁間三間、一重外観四方を吹放し
屋根 入母屋造垂木 二重 平行垂木破風 豕扠首・猪ノ目懸魚
葺材 檜皮葺塗装かつては朱塗り?向拝なし
組物隅柱上 舟肘木柱上なし蟇股なし
丸柱四方縁を廻らす向拝なし
内陣  板床 竿縁天井 舟底天井
礎石 周囲の柱に羽目板の溝が残っているのが、本殿の形跡
見所 ・舟肘木の木取りの線 ・屋根全体の流麗な勾配 ・本殿の屋根との重なり具合い
   
  2013御上神社拝殿全景   2013御上神社拝殿屋根  
      拝殿全景                   屋根の曲線は穏やかで引き締まっています

建築楼門 重要文化財建立康安5年(1366年)確証  間斗束裏面の墨書
形式三間一戸 随身門様式和様 一部唐様  随神像
指定1899・04・05解体本堂と同時期修理  本堂と同時期
特長 近畿圏の数ある楼門の中でも全体の均整が良く取れており白眉とされている。
 同形式は、近傍の苗村神社楼門 下鴨神社楼門など多数現存している。
平面 正面柱間は三間6.7m 奥行は柱間数二間3.34m外観 屋根は一重 楼門形式
屋根 入母屋造垂木 二重繁垂木破風 豕扠首・猪ノ目懸魚
葺材  檜皮葺塗装 素木造 木鼻 禅宗様細部
組物 三手先組物 上下共  中備 間斗束蟇股 正面・背面中央間
 丸柱 腰組みで四周特長 三手先尾垂木無し
見所森厳で豪壮な姿 ・木鼻の形状 ・三手先尾垂木  ・蟇股の本殿拝殿との差異 

  2013御上神社楼門ー2  2013御上神社楼門軒裏 
     楼門(随身門)全景             軒裏の組物  尾垂木が無い?
         

  2013御上神社楼門屋根  2013御上神社楼門蟇股
  
     屋根の曲線は少しきつい          正面の蟇股
建築摂社若宮神社本殿建立 鎌倉時代後期確証 形式手法より類推
形式 一間社流造様式 和様
指定 1931・01・19解体本堂と同時期修理  本堂と同時期
特長簡素な一間社流造社殿の中規模な実例であり屋根の曲線など流造の典型
平面  一間四方 正面2.22m 奥行き3.89m外観 千木、鰹木は無い
屋根 切妻流造垂木破風 豕扠首組
葺材 檜皮葺飾り 装飾も少なく簡素向拝 向拝 面取角柱
組物 舟肘木  連三斗塗装  素木造蟇股 向拝正面 秀麗
 丸柱中備 なし向拝 正面一間
 板横張り 板扉構 正面に木階
 木階唐三方向に廻らす基壇 浜床塗装 なし
見所 前流れの屋根曲線の美   ・蟇股の形状    ・浜床を低く作る古式確認

   2013御上神社若宮神社ー1  2013御上神社若宮神社向拝軒裏
               本殿の欄より若宮神社                軒裏と蟇股
 3、国宝ー2
概要 大笹原神社(おおさはら) 国宝ー1・重文ー1滋賀県野洲市大篠原2375
環境 国道8号線や新幹線が近傍で、交通の要所。国道8号線のすぐ横です。
 境内は、静寂で誰にも会いませんでした。国宝なのに?
歴史  平安時代の寛和2年(986年)には、越知諸実が社領を寄進、社殿を造営。
  その後は近江の豪族、佐々木氏の氏神として信仰を集めてきた。
社格 郷社
祭神  須佐之男命   櫛稲田姫命
創建  伝986年
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  2013大笹原神社全景-2jpg 2013大笹原神社全景jpg 
      拝殿                           本殿と摂社  
建築本殿   国宝 建立応永21年(1414年)確証棟札
形式仏殿形式様式和様
指定昭和6年1月19日解体修理1964年修理報告書
特長 小型の本殿で特に 外部に施された装飾性に富む彫刻は華麗な東山文化の粋を極めている。
 国宝指定の根拠が県内屈指の装飾の素晴らしさと云う点だといわれるが?
平面  三間社 桁行三間、梁間三間外観 千木、鰹木は無い
屋根 入母屋造垂木破風 猪の目懸魚
葺材 檜皮葺飾り向拝
組物 出三斗柱上蟇股 火焔の模様 9箇所
 丸柱中備 蟇股垂木 二重平行垂木
 側面、裏面漆喰壁 花狭間の格子戸 連子窓
 高欄の擬宝珠  鎌倉期の秀麗な形塗装 素木造
見所 屋根形状と全体的なバランス ・各部の巧緻な彫刻 ・蟇股、擬宝珠の良い形の習得 

  2013大笹原神社本殿jpg   2013大笹原神社本殿脇障子jpg  
          本殿                                                                   脇障子の彫刻 

  2013大笹原神社本殿軒周囲jpg   2013大笹原神社本殿木階jpg  
    向拝と蟇股                          高欄の擬宝珠   
  
建築境内社篠原神社本殿建立応永34年(1427年)確証棟札
形式隅木春日造様式和様
指定昭和6年1月19日解体修理1964年修理報告書
特長 隅木春日造の典型で細部まで施美されている。
 鏡餅の元祖を祀った神社 「鏡の宮」と呼称される
平面一間社外観春日造の典型的な外観
屋根 入母屋造垂木破風猪の目懸魚
葺材 檜皮葺飾り向拝
組物 連三斗柱上蟇股向拝の1箇所
 丸柱中備垂木
 側面、裏面漆喰壁
 高欄を廻らす塗装素木造
見所 隅木の確認 ・春日造の屋根の形状と母屋とのバランス
 

             2013大笹原神社篠原神社jpg



 4、国宝ー3
概要  苗村神社 (なむら) 国宝ー1・重文ー5 蒲生郡竜王町大字綾戸467
環境田園地帯の参道を進むと石造の太鼓橋、荘厳さ漂う楼門である。 楼門をくぐると境内。向かいに真新しい拝殿があって、右側には西本殿・境内社の八幡社本殿・十禅師神社本殿などが建ち並ぶ。 拝殿・幣殿の修復工事が終了
歴史苗村(長寸)神社は元来、現在の東本殿の位置にのみ社殿が建つ神社であった。しかし安和2年(969年)に大和国吉野の金峯山から国狭槌命が勧請されると、本殿の西にも社殿が造営され、そこに国狭槌命は鎮座された。それが現在の西本殿である。よって、東本殿には苗村の産土神である那牟羅彦神(なむらひこのかみ)および那羅姫神(なむらひめのかみ)が、西本殿には国狭槌尊がそれぞれ祀られている。
社格 本来の名称 「長寸(なむら)神社」   式内小社、 旧県社
祭神  国狭槌命(西本殿)   大国主命・素盞嗚尊(東本殿)
創建  苗村大明神が今の地に移されたのが安和二年(969年)
重文  不動明王像:像高:96cm、一木彫、鎌倉期作
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  2013苗村神社参道  2013苗村神社境内全景
     参道                        境内全景  社殿が所狭しと建ち並ぶ
建築 国宝  西本殿建立徳治三年(1308)確証棟札
形式 三間社流造様式和様 厨子・棟札
指定1955.02.02解体修理1958年
特長滋賀県の中世本殿は類例が多い。この本殿が最も古く、全体の形態、意匠に優れていることで代表的な本殿
平面 三間三間 (二間一尺八寸 奥行二間二尺八寸)外観 三間社流造の典型
屋根 流造垂木破風豕扠首・猪ノ目懸魚・花肘木
葺材 桧皮葺飾り 菱格子がよいだけ?向拝 正面間口一間の向拝
組物 連三斗柱上 連三斗蟇股 正面二個の蟇股美しい
 丸柱中備蟇股垂木 二重平行垂木
 板壁 菱格子を入れて前室
 前面一段低い床張り 高欄を廻らす塗装 素木造
修理 正徳4(1714)年大半の部材の大修理、形式変更昭和33(1958)年解体復原修理
見所  この神社は、国宝が良く見えない、幣殿を建て直すべきではない。本来は無い     
 

  2013苗村神社西本殿   2013苗村神社西本殿軒周辺 
    西本殿  国宝   新しい幣殿がミスマッチ
                           
建築 東本殿 重要文化財建立室町時代中期確証
形式 三間社流造様式和様
指定 1924 04 15解体修理1958年
特長 規模は小さいが、いかにも古建築らしい簡素な美しさ。一間社としては背の高い大型本殿である
平面 三間三間 外観 三間社流造の典型
屋根 流造垂木破風豕扠首・猪ノ目懸魚・花肘木
葺材 桧皮葺飾り 向拝 正面間口一間の向拝
組物 連三斗柱上 連三斗蟇股 正面二個の蟇股は美しい
 丸柱中備蟇股垂木 二重平行垂木
 板壁菱格子を入れて前室
 前面一段低い床張り 高欄を廻らす塗装素木造
修理 正徳4(1714)年大半の部材の大修理、形式変更昭和33(1958)年解体復原修理
見所 吹き寄せ格子戸・蟇股内の彫刻
 

 2013苗村神社東本殿 2013苗村神社東本殿蛙股 
      東本殿                     正面 蟇股
  
建築楼門 重要文化財建立確証巻斗 墨書
形式三間一戸 随身門様式和様 一部唐様  随神像
指定 1904 02・18解体本堂と同時期修理  本堂と同時期
特長 葭葺の雄大な楼門 柱間を開放 腰組には高欄
 蟇股の輪郭や斗拱の形式などの技法からも類推できる
平面外観 屋根は一重 楼門形式
屋根 入母屋造垂木 二重繁垂木破風 豕扠首・猪ノ目懸魚
葺材 葭葺 よし塗装 素木造木鼻 禅宗様細部
組物 三手先組物 上下共中備 実肘木蟇股 正面・背面中央間
 丸柱 腰組みで四周
見所 上層の扉や連子窓も古式を示し、軒尾垂木の先端を斜に造り、強い反りをつけている
 禅宗様の手法も混用しており 蟇股や木鼻には時代の特徴がある
  

 2013苗村神社楼門全景 2013苗村神社楼門軒裏 
   楼門全景  屋根が異常に大きい      三手先など組物は壮観
  

 2013苗村神社楼門天井
   天井 板蟇股等屋根の重さで木組みが太い
建築境内社八幡社本殿建立  1446年確証
形式一間社流造様式和様
指定1904 02 18 解体修理
特長 小型の一間社であるが組物出三斗に蟇股を入れた華やかな建物である
側面に幣軸板扉の出入口を設けていることで、このような形式は一間社流造の本殿では、我が国でも数が少ない。
平面 一間社  十禅師社本殿の簡素な建物とは対照的外観
屋根垂木破風 猪の目懸魚 花肘木
葺材 檜皮葺飾り 向拝
組物 出三斗柱上蟇股
 丸柱中備垂木
 板壁 格子戸 正面東面
 高欄を廻らす塗装素木造
見所  正面柱間に装置をつけず、内外陣境の板扉をつけるなど、特異な手法を用いている

     2013苗村神社八幡社本殿      2013苗村神社十禅師神社本殿
       境内社八幡社本殿              境内社十禅師神社本殿           
  
建築境内社十禅師神社本殿建立  1446年確証
形式一間社流造様式和様
指定1971 06 22解体修理
特長 身舎は船肘木、向拝は連三斗と簡素で一間社に類例の多い本殿
蟇股など装飾を施さない古式をとどめた社殿で、母屋の内部は一室、正面に幣軸板扉、他の三面を板壁とする
平面 一間社  外観
屋根垂木破風猪の目懸魚   花肘木
葺材 檜皮葺飾り向拝
組物 出三斗柱上蟇股
 丸柱中備垂木
 板壁 格子戸 正面東面
 高欄を廻らす塗装素木造
見所 正面柱間に装置をつけず、内外陣境の板扉をつけるなど、特異な手法を用いている
建築神輿庫建立天文5 (1536) 年確証
形式様式和様
指定1971 06 22解体修理
特長 当初から神輿庫あるいは御供所などの倉庫的な再利用を企図して建てられた
 全国的に頬例の少ない遺構としても貴重である
平面 桁行四間、梁間二間外観
屋根 切妻造垂木破風
葺材 檜皮葺飾り向拝
 板壁
見所 これも材料は、大半が新しい。重文の価値は?
  

                2013苗村神社神輿舎

  

 国宝3件 いずれも三間四方の小型の神社建築ですが それぞれ特長があり比較しながらの探訪でした。

近江は、何度訪問しても文化財の密度が高く、初めて参拝する文化財がまだ多数あります。最近は、「落穂拾い」の感じです

が、機会があれば更に近江を再探訪したいものです。

                      次は、近江の落穂拾い、重要文化財の神社建築を記載していく予定です。

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30年続く寺社めぐりのメンバーです
<TIAS>グループ名称
Improvement of a spirit boundary
by Temple and shrine =<TIAS>

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