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寺社建築と文化財の探訪<TIAS>

寺社建築の起源、歴史、文化財の紹介と文化財の問題点を探訪しています。 常時更新中です!
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カテゴリー  [ 6-4 指定基準提案の検証 ]

定量的指定案基準の検証をしてみました。

6-4 提案基準の評価検証

 

 

 

6-4

提案基準の評価検証

 

 

「6-3 定量的評価基準の提案」を事例で実施してみました。

 

平等院102点 ・円覚寺67点 ・正福寺71点 ・鑁阿寺55点と4件を評価してみましたが、

未だ完全ではないようです。(50点以上・重文  80点以上・国宝と評価?)

基本的に各文化財の詳細情報がない為、独自では困難です。

 

          今後改善していきますが、ご意見賜われば幸いです。

 

 

1、文化財-1  平等院 鳳凰堂  (国宝) 

 

指定基準

建造物の評価事項

評価

注記

評価点

(一) 意匠的に優秀なもの

1)境内等全域における景観上の外観の意匠

5

名勝

24

2)外観の全景の意匠、デザイン

5

 

3)外観の特定部分の意匠、デザイン

5

 

4)内観の全景の意匠、デザイン

5

 

5)内観の特定部分の意匠、デザイン

4

 

6)その他、意匠的な特徴

 

 

(二) 技術的に優秀なもの

1)身舎架構形式、屋根小屋組形式の技術

4

 

16

2)屋根形式・部材の配置、形状、造作技術

4

 

3)軒裏組物等の配置、形状、造作技術

4

 

4)彫刻、金飾り、塗装等の優秀な技巧が顕著なもの

4

 

5)規模的な価値が高いもの

0

 

6)その他、技術的な特徴

 

 

(三) 歴史的価値の高いもの

1)日本の歴史上において重要な関わり合い

5

 

20

2)日本建築の歴史において重要な関わり合い

5

 

3)世界遺産の審査基準を具備している

5

 

4)世界遺産登録の価値基準を具備している

5

 

5)その他、歴史的な特徴

 

 

(四) 学術的価値の高いもの

1)日本建築史学において重要な関わり合い

5

 

16

2)建築形式、様式の代表、典型の価値を保有

8

 

3)考古学との共生する価値を保有

 

 

4)研究対象で論文等の評価が高いもの

5

 

5)その他、学術な特徴

 

 

(五) 流派的又は地方的特色顕著

1)「特定の流派」の代表、典型の価値を保有

 

 

0

2)「特定の地方」の独自の代表、典型の価値を保有

 

 

3)その他、流派的又は地方的特色顕著な特徴

 

 

 

 

 

小計

76

  各時代の典型

5段階 評価    

 

加点

5

  類型の典型

 

加点

5

 

 

 

指定基準

86

1 建立年代の検証

 

15

計×0.5加点

16

2 再建・移築年代の検証

 

13

3 後補・増築・改築の検証

 

0

4 維持・修理の管理状況の検証

 

5

 

 

 

総合評価

102

評価に対するコメント

 

 

 

 

 

 

(一) 意匠的に優秀なもの

項目

評価項目

評価する水準

評価

1) 境内等全域における景観上の外観の意匠

寺社境内の主役的文化財

 文化財単体だけでなく社叢等を含む境内全体の景観での評価

5段階

 

本殿・拝殿・本堂・仏殿・塔婆・○○堂・等の

意匠的な評価

・境内の中心で、自然との共生、他堂宇とのバランスも優秀

・美術的全景写真の中心として演出され、写真家が注目する

5

5

・伽藍配置が明確で全体的に荘厳な雰囲気がある

4

 

・宗教的雰囲気が有るが、周辺環境との共生は今一歩の景観

3

 

・周辺環境は、特筆すべきものがなく建造物は孤立している

1

 

寺社境内の脇役的文化財

 主要文化財だけでなく、それを取り巻く周辺建造物の評価

5段階

 

門・回廊・摂社・末社・

鐘楼・能舞台・小堂 等の意匠的な評価

・境内を構成し、自然との共生、他堂宇とのバランスも優秀

・美術的全景写真の中心として演出され、写真家が注目する

3

 

・境内を構成するが、周辺環境との共生、景観は今一歩

1

 

・周辺環境から建造物は孤立し、文化財価値も少ない

0

 

2)外観の全景の意匠、デザイン

 

 

対象

・全ての文化財の外部 ・「特定の分野」の「類型文化財」と比較し意匠的な「特性」保有

 

 

外観の全景の

意匠的な評価

形態のバランスが良く、屋根、身舎、外周部とも類型に比類がない

5

5

形態のバランスが良く、屋根、身舎、外周部とも類型と同様である

2

 

形態のバランス、屋根、身舎、外周部とも類型よりも意匠は劣る

0

 

3)外観の特定部分の意匠、デザイン

 

 

対象

・全ての文化財の外部 ・「特定の部分」の類型文化財の部分と比較し意匠的な「特性」保有

5段階

 

外観の部分・部材の

意匠的な評価

屋根・軒裏・身舎、外周部の部分は、意匠的に類型に比類がない

4

5

屋根・軒裏・身舎、外周部の部分は、意匠的に類型の標準レベル

2

 

屋根・軒裏・身舎、外周部の部分は、意匠的に特筆はない

0

 

外観部材の様式の原点から到達点に位置し様式の典型・代表である

 

4)内観の全景の意匠、デザイン

 

 

対象

・全ての文化財の内部 ・「特定の分野」の「類型文化財」と比較し意匠的な「特性」保有

5段階

 

内観の全景の

意匠的な評価

内観のバランスが良く、床、壁、天井とも類型に比類がない

5

5

内観のバランスが良く、床、壁、天井とも類型と同様である

2

 

内観のバランス、床、壁、天井とも類型よりも意匠は劣る

0

 

5)内観の特定部分の意匠、デザイン

 

 

対象

・全ての文化財の内部 ・「特定の部分」の類型文化財の部分と比較し意匠的な「特性」保有

5段階

 

内観の部分・部材の

意匠的な評価

床、壁、天井の部分・部材は、意匠的に類型に比類がない

4

4

床、壁、天井の部分・部材は、意匠的に類型の標準レベル

2

 

床、壁、天井の部分・部材は、意匠的に特筆はない

0

 

内観部材の様式の原点から到達点に位置し様式の典型・代表である

3

 

6)その他、意匠的特徴

 

 

対象

・全ての文化財の各部位 ・「特定の分野」の類型文化財で上記外の意匠的な「特性」保有

5段階

 

外部・内部の部材彫刻・

金飾り、塗装等

工芸品として意匠的に優秀で価値が高いもの

3

 

職人の流派等が明確で、原点、到達点の典型、代表的なもの

3

 

 その他の意匠的な評価

意匠的に類型に比類がない(調査・比較表などの確証を確認)

4

 

 (評価概要)

 

 

 

小計1

 意匠的に優秀なもの

評価点計

 

24

 

 

(二) 技術的に優秀なもの

項目

評価項目

評価する水準

評価

1)身舎架構形式、屋根小屋組形式の技術

対象

・全ての文化財 ・「特定の時代・地方・分野」の類型文化財と比較し技術的な「特性」保有

5段階

 

 

建造物の架構技術

建築種類・様式の原点、到達点に位置し様式確立に価値が高いもの

3

 

通常ではない特殊な架構(懸崖造等)を駆使したもの

4

4

大スパン空間を実現した架構を採用したもの

4

 

三匝堂(円通三匝堂)(会津若松市)の如き特殊建造物

3

 

一般的に汎用している技術より特殊性があるもの

 

2)屋根形式・部材の配置、形状、造作技術

 

 

対象

・全ての文化財 ・「特定の時代・地方・分野」の類型文化財と比較し技術的な「特性」保有

5段階

 

 

屋根形式・部品の製作技術

切妻、入母屋・寄棟・

破風・懸魚・妻飾 

照り起り曲線 等

屋根種類・様式の原点、到達点に位置し様式確立に価値が高いもの

3

 

屋根形式を多種多様に駆使した複合屋根の技術

4

4

屋根に付属部材の様式の原点、到達点に位置し技巧的に価値が高い

2

 

一般的に汎用している技術より特殊性があるもの

1

 

3)軒裏組物等の配置、形状、造作技術

 

 

対象

・全ての文化財 ・「特定の時代・分野」の類型文化財と比較し技術的な「特性」保有

5段階

 

 

組物・垂木・束・木鼻

肘木・支輪・蟇股 等

軒の出を深くする等、軒裏架構の技術の原点と到達点にあるもの

3

 

軒裏部材の様式の原点、到達点に位置し技巧的に価値が高いもの

4

4

木割設計法、垂木割り等の確立の原点、到達点で価値が高いもの 

2

 

一般的に汎用している技術より特殊性があるもの

1

 

4)彫刻、金飾り、塗装等の優秀な技巧が顕著なもの

 

 

対象

・全ての文化財 ・「特定の時代・分野・地方」の類型文化財と比較し技術的な「特性」保有

5段階

 

 

外部・内部の部材彫刻・

金飾り、塗装等

工芸品として技巧レベルが高く優秀なもの

3

4

職人の流派等が明確で、原点、到達点の典型、代表的なもの

3

 

7)規模的な価値が高いもの

 

 

対象

・全ての文化財 ・「特定の時代・分野・地方」の類型文化財と比較し規模的な「特性」保有

5段階

 

 

規模的に顕著な高さ、

長さ、面積、容積の特性

規模的な「特性」類型文化財と比較し最大なもの

4

 

規模的な「特性」が最小で、各特性において価値の高いもの

4

 

8)その他、技術的な特徴

 

 

対象

・全ての文化財の各部位 ・「特定の分野」の類型文化財で上記外の技術的な「特性」保有

5段階

 

 

 その他の技術的な評価

意匠的に類型に比類がない(調査・比較表などの確証を確認)

4

 

小計2

 技術的に優秀なもの

評価点計

 

16

 

 

(三) 歴史的価値の高いもの

項目

評価項目

評価する水準

評価

1)日本の歴史上において重要な関わり合いを示す資料を保有

対象

・全ての文化財 ・「特定の時代・地方・分野」の類型文化財と比較し歴史的な価値を保有

5段階

 

 

日本史において重要な出来事に関連して機能し、関与した施設である確証

「日本の歴史」全体の重要事項に関与している確証がある。

5

5

「特定の時代」の歴史に関与している確証がある。

4

 

「特定の地方」の歴史に関与している確証がある。

3

 

各歴史分野において関与している情報、形跡がある。

1

 

2)日本建築の歴史において重要な関わり合いを示す資料を保有

 

 

対象

・全ての文化財 ・「特定の時代・地方・分野」の類型文化財と比較し歴史的な「特性」保有

5段階

 

 

建築史において重要な位置付けである確証がある。

建築史全体の重要事項に大きく関与している確証がある。

時代画期、建築様式画期等の確定に関与し歴史を確立した文化財

5

5

「特定の時代」の建築史に関与している確証がある。

4

 

「特定の地方」の建築史に関与している確証がある。

3

 

「特定の分野」の建築史に関与している確証がある。

3

 

上記以外、建築史に特に関与している確証がある。

1

 

3)世界遺産の審査基準を具備している

 

 

対象

・全ての文化財 ・世界遺産の審査基準に適合している

○ ×

 

 

顕著な普遍的価値を示す

資料を保有

「特定の分野」の普遍的価値の草創期にあるもの

 

・真実性/完全性の保持に関する証明の可能性が高いこと。

 

「顕著な普遍的価値」を持つ可能性が高い文化資産であるもの

 

   ○3:5  ○2:3  ○1:2 【2~5】

 

5

4)世界遺産登録の価値基準を具備している

 

 

対象

・全ての文化財 ・世界遺産登録の価値基準に適合している

○ ×

 

 

世界遺産登録の

価値基準に適合

ⅰ 人類の創造的才能を表す傑作である。 

 

ⅱ 建築の発展に重要な影響を与え文化圏内での価値観の交流

 

ⅲ 文化的伝統を伝承する物証としての存在

 

 歴史上の重要な段階を物語る建築物を代表する顕著な見本

 

ⅴ 伝統的居住形態代表する顕著な見本

 

 

ⅵ 顕著な普遍的価値を有する出来事(行事)、生きた伝統、

  思想、信仰、芸術的作品、文学的作品と関連がある

 

 

 ○4以上:5 ○3:4  ○2:3  ○1:2 【2~5】

 

5

8)その他、歴史的な特徴

 

 

対象

・全ての文化財の各部位 ・「特定の分野」の類型文化財で上記外の歴史的な「特性」保有

5段階

 

 

 その他の技術的な評価

歴史的に類型に比類がない(調査・比較表などの確証を確認)

4

 

 

 

 

 

 

小計3

 歴史的に価値がある

評価点計

 

20

 

 

(四) 学術的価値の高いもの

項目

評価項目

評価する水準

 

評価

1)日本建築史学において重要な関わり合いを示す資料を保有

対象

・全ての文化財 ・「特定の時代・地方」の類型文化財と比較し学術的な価値を保有

5段階

 

 

 

絵図面、古文書など

建築史において重要な価値がある確証を保有

「日本建築史」全体の重要事項に関与している確証がある。

5

 

5

「特定の時代」の建築史に関与している確証がある。

4

 

 

「特定の地方」の建築史に関与している確証がある。

4

 

 

上記以外、建築史学に特に関与している確証がある。

1

 

 

2)建築形式、様式の代表、典型の価値を保有

 

 

 

対象

・全ての文化財 ・「特定の時代・地方」の類型文化財と比較し学術的な「特性」保有

5段階

 

 

 

各種建築形式・様式と

破風・懸魚・妻飾・組物・

垂木・束・木鼻・肘木・

支輪・蟇股 等の各部材

「年代の判定」の規範となる建築・部材様式の典型を保有

3

 

3

「特定の時代」の画期を類推する建築・部材様式の典型を保有

3

 

3

「特定の分野」の規範となる建築・部材様式の典型を保有

2

 

2

上記以外、建築史学に関与している建築・部材様式がある。

1

 

 

3)考古学との共生する価値を保有

 

 

 

対象

・全ての文化財 ・類似建造物遺跡の遺構との関連を保有する

5段階

 

 

 

遺構の情報と関連がある

類似建造物の遺構との類型比較が可能な資料を保有

4

 

 

類似建造物の「遺構の復元」に関連する資料活用が可能

4

 

 

類似建造物の「瓦の遺物」する瓦が出土している

4

 

 

上記以外、類型遺構に特に関与している資料がある

1

 

 

4)研究対象で論文等の評価が高いもの

 

 

 

対象

・全ての文化財 ・学会等での発表論文の評価

5段階

 

 

 

学会論文の評価

講演会・研究会発表の

事例が多い

学会等での発表論文の評価が高く、建築史学の充実に貢献

5

 

5

学会等での発表論文のある程度の評価を受けた。

3

 

 

講演会・研究会発表の事例が2回以上ある。

3

 

 

学会等で論文発表した実績はある

1

 

 

5)その他、学術な特徴

 

 

 

対象

・全ての文化財の「特定の分野」の類型文化財で上記外の学術的な実績を保有

5段階

 

 

 

 その他の学術的な評価

上記以外、特に貢献している資料がある

4

 

 

 

 

 

 

 

 

小計4

 学術的に価値がある

評価点計

 

 

18

 

 

五)流派的又は地方的特色顕著

項目

評価項目

評価する水準

 

評価

1)1)「特定の流派」の代表、典型の価値を保有

対象

・全ての文化財 ・「特定の時代・分野」の類型文化財と比較し流派的な特色を顕著に保有

5段階

 

 

 

・「特定の宗派」

禅宗、真言宗、臨済宗・・

・「特定の道派」山王・・

・「特定の文化芸術」

華道、茶道、能、彫刻・・

仏教関連の「特定の宗派」における最重要な位置づけであるもの

3

 

 

神道関連の「特定の道派」における最重要な位置づけであるもの

3

 

 

「特定の文化芸術」の流派における最重要な位置づけであるもの

3

 

 

壇林・学舎等教育関連における最重要な位置づけであるもの

3

 

 

 

 

 

 

2)「特定の地方」独自の代表、典型の価値を保有

 

 

 

対象

・全ての文化財 ・「特定の地方」の類型文化財と比較し地方的特色を顕著に保有

5段階

 

 

 

「特定の地方」大分類(東日本等)は避け、都道府県レベルでの評価を原則

「特定の地方」のみに存在し「特定の分野」の特徴が顕著なもの

3

 

 

「特定の地方」のみに存在し、特徴が部分的にあるもの

1

 

 

 

 

 

 

3)その他、流派的又は地方的特色顕著な特徴

 

 

 

対象

・全ての文化財 

5段階

 

 

 

 その他の学術的な評価

上記以外、特に貢献している資料がある

 

 

 

 

 

 

 

小計5

 

評価点計

 

 

0

 

 

1

建立年代の検証

 

 建立年の明快な確証がある場合は問題がない。

 確証が少なく類推する場合の評価は、検討資料を明確にし客観的な評価根拠とする。

項目

評価項目

    評価する内容

評価

 

評価

 

建立年、時代の確定

建立した年を確定または類推する。

a

 

 

確固たる証拠

墨書、絵図面、文献(工事記録等)等年号記載の証拠

10

 

10

確固たる推定

年代鑑定法の結果、内陣の須弥壇、厨子、仏像等の墨書等

8

 

 

直接的な証拠

類型文化財と同形式・様式の確認、境内建造物墨書など

6

 

 

間接的な証拠

一部部材の様式・形状からの時代推定、伝承、口伝などの

4

 

 

確証が無い

総合的な類推しか不可能

2

 

 

 

確証の新発見

最近の鑑定結果等で今までの推定年代より変更する場合

 

 

 

建立年代価値・評価

 

b

 

 

6

① 特定の時代

② 特定の地方

③ 特定の分野

・最古の事例又は、類型文化財と同年代の初期の事例・典型

5

 

5

7

・初期より成熟期、最晩期に優秀さ価値の高さが明解な場合

4

 

 

8

・各特定において、年代的価値が顕著でない場合

2

 

 

 

 

 

 

評価点計

15

 

 

2

再建・移築年代の検証

項目

評価項目

評価する内容

評価

 

 

 

再建・移築の履歴

修理・震災など全壊、焼失などの再建・移築の記録

a

 

 

1

原形と 2の資料

絵図面、修理報告書、墨書、文献(工事記録等)の記載

8

 

8

2

再建・移築の資料

絵図面、修理報告書、墨書、文献(工事記録等)の記載

7

 

 

3

原形の材料が有る

年代鑑定法の結果  古材・新材の区別を確認できる

7

 

 

4

再建移築直接的確証

主要部材に様式・形状から再建・移築と推定できる

5

 

 

5

再建移築間接的確証

境内の建造物からの類推等、再建・移築の証拠が有る

3

 

 

6

再建移築証拠が不明

再建・移築されているとの伝承、口伝情報のみ

1

 

 

 

 年代価値・評価

再建・移築でも優秀さ、価値の高さがある場合

b

 

 

7

① 特定の時代

② 特定の地方

③ 特定の分野

・最古の事例又は、類型文化財と同年代の初期の事例・典型

5

 

5

8

・初期より成熟期、最晩期に優秀さ価値の高さが明解な場合

4

 

 

9

・各特定において、年代的価値が顕著でない場合

2

 

 

 

 

 

 

評価点

13

 

 

3

後補・増築・改築の検証

項目

評価項目

評価する内容

評価

 

評価

後補

後補架構と本体の関係

後補の架構などの本体に付け加えられた部材と本体の評価

a

 

 

1

中世までの後補評価

後補部分と本体共に価値が低下せず、優秀なもの

3

 

 

2

後補部分の価値が低く本体とのバランス等が劣化したもの

-3

 

 

3

近世の後補の評価

後補部分と本体共に価値が低下せず、優秀なもの

2

 

 

4

後補部分の価値が低く本体とのバランス等が劣化したもの

-5

 

 

5

後補部材の評価

後補部材で彫刻等で、技巧的に優秀で価値の高いもの

1

 

 

6

後補部材で価値が低く、本体の優秀さを低下させるもの

-3

 

 

増築

増築部と本体の関係

増築部分の評価と一体となった建造物の評価

 

 

 

7

中世までの増築評価

増築部分の評価、価値が高く本体と融合し、優秀なもの

3

 

 

8

増築部分の価値が低く本体とのバランス等が劣化したもの

-3

 

 

9

近世の増築の評価

増築部分の評価、価値が高く本体と融合し、優秀なもの

1

 

 

10

増築部分の価値が低く本体とのバランス等が劣化したもの

-5

 

 

改築

改築部と本体の関係

改築部分の評価と一体となった建造物の評価

 

 

 

11

改築部の範囲が少なく

中世までの改築の評価

改築部分と本体が融合し、共に価値が低下せず、優秀なもの

3

 

 

12

改築部分の価値が低く本体とのバランス等が劣化したもの

-3

 

 

13

改築部の範囲が少なく

近世の改築の評価

改築部分と本体が融合し、共に価値が低下せず、優秀なもの

2

 

 

14

改築部分の価値が低く本体とのバランス等が劣化したもの

-5

 

 

15

改築部の範囲が大半で

中世までの改築の評価

改築部分と本体が融合し、共に価値が低下せず、優秀なもの

1

 

 

16

改築部分の価値が低く本体とのバランス等が劣化したもの

-8

 

 

17

改築部の範囲が大半で

近世の改築の評価

改築部分と本体が融合し、共に価値が低下せず、優秀なもの

0

 

 

18

改築部分の価値が低く本体とのバランス等が劣化したもの

-10

 

 

 

 

 

 

評価点

0

 

 

 

維持・修理の管理状況の検証

項目

評価項目

評価する内容

評価

解体

根本修理の評価

解体等を伴う根本修理で文化財の価値を維持

×

 

評価

1

根本修理記録の保管

中世以前の修理記録が現存保管管理されている

5

 

5

2

根本修理の履歴

近年、解体修理が実施され、工事記録報告書が完備されている

5

-2

 

5

3

復原工事の管理状況

復原に関する確証に基づく、管理計画の保存工事を実施(建立時)

3

-1

 

 

4

復元工事の管理状況

復元に関する確証に基づく、管理計画の保存工事を実施(現存時)

 

 

 

5

類推した復原(元)

確証が乏しく様式等比較検証し、後補修理した保存工事を実施

3

-1

 

 

6

旧材の保存管理

腐敗老朽化による新材変更時の旧材の保管

2

-1

 

 

7

法に準拠しない修理

所有者等が文化庁等に届出をせずに修理し、価値を低下

-5

 

 

修善

保存・維持修理評価

屋根葺き替え修理・塗装の修理・部分修理など

 

 

 

 

8

維持修理記録の保管

中世以前の修理記録が現存保管管理されている

3

 

3

9

維持修理の履歴

修理工事記録、墨書、文献(工事記録等)の記載が残存

3

-1

 

3

10

維持修理の管理

修理管理計画に基づくの工事を実施

2

-1

 

 

11

原形復古資料が有る

修理に際し、現状以前の屋根形式、葺材、塗装などの資料がある。

2

-1

 

 

12

法に準拠しない修理

所有者等が文化庁等に届出をせずに修理し、価値を低下

-5

 

 

13

修理せず長期間放置

所有者、文化庁、地方行政等が、管理していない期間が長い

-5

 

 

 

 

 

 

小計

16

評価1

適切な修繕管理

合計点数 10点以上 5

 

 

 

 

評価2

通常の維持管理

合計点数 1~9点  3

 

 

 

 

評価3

指導・勧告レベル

合計点数 0点以下 -5

 

 

 

 

 

 

 

 

評価点計

5

 



2、 文化財-2  円覚寺 舎利殿  (国宝) 

 

指定基準

建造物の評価事項

評価

注記

評価点

(一) 意匠的に優秀なもの

1)境内等全域における景観上の外観の意匠

3

 

15

2)外観の全景の意匠、デザイン

4

 

3)外観の特定部分の意匠、デザイン

4

 

4)内観の全景の意匠、デザイン

2

 

5)内観の特定部分の意匠、デザイン

2

 

6)その他、意匠的な特徴

 

 

(二) 技術的に優秀なもの

1)身舎架構形式、屋根小屋組形式の技術

3

 

10

2)屋根形式・部材の配置、形状、造作技術

 

 

3)軒裏組物等の配置、形状、造作技術

4

 

4)彫刻、金飾り、塗装等の優秀な技巧が顕著なもの

3

 

5)規模的な価値が高いもの

 

 

6)その他、技術的な特徴

 

 

(三) 歴史的価値の高いもの

1)日本の歴史上において重要な関わり合い

2

 

12

2)日本建築の歴史において重要な関わり合い

4

 

3)世界遺産の審査基準を具備している

2

 

4)世界遺産登録の価値基準を具備している

4

 

5)その他、歴史的な特徴

 

 

(四) 学術的価値の高いもの

1)日本建築史学において重要な関わり合い

4

 

9

2)建築形式、様式の代表、典型の価値を保有

2

 

3)考古学との共生する価値を保有

 

 

4)研究対象で論文等の評価が高いもの

3

 

5)その他、学術な特徴

 

 

(五) 流派的又は地方的特色顕著

1)「特定の流派」の代表、典型の価値を保有

 

 

0

2)「特定の地方」の独自の代表、典型の価値を保有

 

 

3)その他、流派的又は地方的特色顕著な特徴

 

 

 

 

 

小計

46

  各時代の典型

5段階 

4

加点

4

  類型の典型

5

加点

5

 

 

 

指定基準評価点

55

1 建立年代の検証

 

12

計の0.5を加点

12

2 再建・移築年代の検証

 

7

3 後補・増築・改築の検証

 

0

4 維持・修理の管理状況の検証

 

5

 

 

 

総合評価

67

評価に対するコメント

 

 

 

 

 

 

(一) 意匠的に優秀なもの

項目

評価項目

評価する水準

評価