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寺社建築文化財の探訪<TIAS>

寺社建築の起源と変遷、文化財の諸問題を探訪しています。 又文化財拝観資料も記載しています。
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カテゴリー  [ 2-3 日本近代建築史の概要 ]

2-3 日本近代建築史の概要

2-3日本近代建築史概要

 


2-3

 日本近代建築史の概要


 

 近代建築史は、幕末・明治初期から第二次大戦の終結までの期間を対象にしています。
 この期間は、煉瓦から出発し、鉄とコンクリートが急速に普及し、造型的にも近代建築と呼び得
 るもの
を確
立した時期にあたります。

 着目されるの建築は、大半が西洋人建築家の設計、日本人による西洋建築の模倣
であり日本文化
 独自の建築は、片隅に追いやられた状況で取り扱われています。

 

 架構は木造からコンクリートと鉄骨建築へと変換され、建築の設計法自体も、内外装の部材もす
 べて西洋式
に変転した時期です。

 明治以前の日本建築史とは大きく変化したわけであり、歴史的評価、文化財的評価も変転せざる
 を得ないは
ずなのに、同一の通史、文化財評価基準で取り扱われていることに、日本建築史学の
 スタンスに大きな疑問
を持たざるを得ません。


   8-2-2 旧開智学校 
                                     松本市 旧開智学校校舎 明治9年
 

1、近代建築史の概要

    

 ● 『日本近代建築史概観Ⅰ)山村 賢治』   に詳述されています。ご一読ください。

 

 ● 『日本近代建築史(1853~1970年)』年表 に詳述されています。ご一読ください。 


 「日本建築通史」は通常、江戸時代以前の日本建築の歴史を指しています。
 しかし、戦前期の日本建築
通史の多くが明治以降の建築を記述しています。
 明治以前の「日本建築」が確立して「日本近代建築」
が付け足されたのでなく、「日本近代建
 築」の研究として成立したことが、「日本建築」と分離するこ
とになったと判断されます。

 「日本建築通史」は、大きく2分類され『明治以前の日本建築史』と『明治から戦前までの日本
 近代
建築史』とされることは自明であります。
 コンドルのような外国人建築家、教師による学問が主流派となり、欧米に追いつき追い越せで、
 日本人
らしさなんてものをすっかり失ってしまった建築界は、鎖国日本の独自文化と同一ではな
 い歴史を創造
したのです。

 

4-4 大江天主堂ー1                                            

                                           大江天主堂


 

 

4

 日本建築史学の今後

 

 

、日本建築史の史学としての確立

 基本的に、日本の建築史(学)の研究分野の系統的整理、建築史独自の時代画期の設定等、拡散
 する研
究分化の整理、主体性のある通史の確立が必須であります。

 日本建築史の目的は、各種のテーマが考えられますが、『建築の創造に貢献する』という範囲で
 はなく、
『建築は人類の想像力の産物』ではなく、『建築は人類の文化史の一翼』というスタン
 スに立脚すべき
時期と思われます。


1)日本建築史の確立
 主体性、独自性を確固たるものとし考古学史、美術史と比肩するレベルであることの立証。

2)周辺の学問領域との交流
 日本建築史のジャンルを超え考古学、民俗学、美術史等と調査研究、交流連携を強化する。

3)グローバルな建築遺産の歴史的解析レベルの確保
 建築遺産の歴史的評価は、世界的に客観性の高い公正性、透明性の高い基準を適用できている。
 世界遺産登録価値基準をリードする普遍的価値の追求する、研究体制、技術検証力の確保。

4)世界建築史への展開
 日本建築史学は国レベルから、アジア、西洋、世界建築史へと広域に展開するスタンスを明解に
 し、
世界建築史の重要な歴史的評価、日本建築史の位置づけに対する調査研究で諸外国をリード
 する。


5)日本文化史への展開
 地方・地域の環境、文化への境域における建築文化を調査研究するスタンスを明確にし、歴史的
 環
境整備、保存に尽力する体制を確保し、地方再生に貢献する。

6)日本建築史の魅力ある教育
 上記、目的課題を教育カリキュラムに組み込み建築、建築史に縛られない、広範な魅力ある講座
 にし、入学希望者の増加を図る。

 

 

 

建築史学会 発足時の巻頭言  

    稲垣栄三 東京大学工学部 『建築史学』第1号1983年10月

今回の建築史学会設立にいたる背景は、これまでの研究会の発足時の状況とくらべて、一層複雑でありさまざまの問題が重層していると感じられる。その第一に、研究の多様化と拡散が現在大きな勢をもって進行しているということがある・・・・・

 



 
 日本建築史の研究は西洋とは異なり、建築そのものの工学的技術の調査研究が重点とされ、社会
 的歴史、
人類的価値の研究は欠乏し建築自体のに偏っています。
 昨今の研究論文を垣間見ても、自分の組織のた
めの研究報告が多く、建築領域を逸脱する内容は
 あまり見受けられません。

 

         まず、日本建築史をメジャーにしましょう!


 仏像拝観(仏女)神社検定、遍路、パワースポット、御朱印帳、世界遺産等流行っています。

 考古学の遺跡発掘見学、博物館の仏像展・・・・・・・・・・人気があり、いつも満員です。



      グラフィックス3唐招提寺小屋裏補強 
                                 唐招提寺  小屋裏補強模型 

  

 

文化庁が期待できない中、
       建築学会、建築史学会、国立大学指導者の主導性の発揮に期待しています。

  

   


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Author:masatias
30年続く寺社めぐりのメンバーです
<TIAS>グループ名称
Improvement of a spirit boundary
by Temple and shrine =<TIAS>

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