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寺社建築と文化財の探訪<TIAS>

寺社建築の起源、歴史、文化財の紹介と文化財の問題点を探訪しています。 常時更新中です!
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カテゴリー  [ 5-7 総務省評価局の指摘 ]

5-7 総務省行政評価局の指摘

5-7 文化財指定問題点 総務省指摘


 

5

 建築文化財指定の課題

 

 

「5、文化財指定の問題点」では、下記の項目を記述しています。

 

 

 5-2 旧国宝の建造物     この建物は、 何故?重要文化財なのか!

 5-6 新国宝の建造物     この建物は、 何故?新しく指定され国宝になったのか! 

 5-1 国宝でない建造物    この建物は、 何故?国宝ではないのか!

 5-3 世界遺産と文化財    世界遺産登録建造物なのに、何故?文化財でないのか!

 5-4 文化財の修理      ここまで大幅な修理して、も文化財なのか?

 

 

 

これらの点は、ブログで同様の意見は散見されますが、文化庁、建築史家等の文化財関連のHPには

全く見られません。

 

・「指定基準の改訂」は大変難儀なことなのでしょう。

・一度指定したものを「指定解除」するには地域対応を含め難題でしょう。

・「文化庁と宮内庁」との一元的管理も困難なのでしょう。

 

しかし、真の文化財の価値をグローバルにアピールするには、指定基準の適用の公正化、透明化、そし

て指定理由の明解な解説が必須ではないでしょうか。

 

この様な観点でHPを探索していますと「総務省行政評価局の評価・2004年」の資料を発見しました。

その内様を下記にまとめ考察を加えてみました。少し古いのですが、上記問題を改善する指摘が国レベ

ルの資料に存在していたことには驚愕しました。しかし、文化庁の回答には落胆しました。

 

  文化庁に対する総務省行政評価局の評価は下記のリンクです。

 

     1)文化財の保護に関する行政評価・監視 報告書    平成16年11月1日

     2)文化財の保護に関する行政評価・監視」要旨 (評価・監視結果に基づく通知)

 

 

 

5-7

総務省行政評価局の評価・・・・抽象的で曖昧で、指針がない

 

   

 

1、文化財の保護に関する行政評価・監視(抜粋)

 

 

            平成1611   総務省行政評価局

 

                ● 指摘事項のポイント

 

1)諮問対象の選考と文化審議会における審議は、「国宝及び重要文化財指定基準」、「特別史跡名勝

天然記念物及び史跡名勝天然記念物指定基準」、「重要有形民俗文化財指定基準」等に定められて

いる指定の基準(以下「指定基準」という。)に基づき行われている。・・・・

これら指定基準の内容は抽象的なものとなっている。

 

2)文部科学省は、重要文化財等の指定又は指定の解除において、透明性、公正性を確保し、その一層

  の適切化を図る観点から、次の措置を講ずる必要がある。

 

  重要文化財等の指定又は指定の解除の理由を整理し類型化することにより、各々の文化財の特性

   に対応した重要文化財等の指定又は指定の解除についての文化審議会への諮問対象候補に係る情

   報の提供に関する指針を策定し、これを関係者に周知徹底すること。

 

  地方公共団体から文化庁に対する意見具申制度の枠組みの中に、この指針による指定又は指定の

   解除の候補に係る情報を提供できる仕組みを設け、これを関係者に周知徹底すること。

 

3)平成11年5月から16年1月までに、文化審議会の答申を受けて重要文化財等に新規指定された

242件及び追加指定された 95 件について、その指定の理由をみると、上記の指定基準に比べ、

より具体的な内容になっており、これを整理し類型化して例示すると、次のとおりである。

 

 

 

                           

  【上記指摘の要約】

 指定においては

指定基準は、抽象的であり、指定に対し透明性、公正性に欠けている

 その為には

 

1)指定(解除)理由を整理し類型化し特性に対応し

候補の情報の提供に関する指針を策定する

 

2)地方公共団体から情報を提供できる仕組みを設定する。

 

 

 

以下に、「指定の理由の類型」を評価局が、最近の事例についてまとめています。「より具体的な内

」と上記のごとく誉めている様ですが違います。

類型化して例示してみるとこんなにバラバラですよ!・・・・・と言っているのですが

文化庁は、理解していないようです。

 

       しかし、この例示は有用です。評価局がパワーを費やして指摘いるのです。

 

       指定の理由を類型的に考察するために下記に列記します。

 

 

 

 

P11 表1-④ 抜粋

 

 

   重要文化財等別の指定基準と新規指定又は追加指定の理由の類型の対比           

新規指定又は追加指定の理由の類型  

  重要文化財(建造物)

 

(ァ) 

新規指定

 

a

住宅

「左記①~②」であって、かつ「下記」であることが指定の理由

特定の地方における

 

 

最古の町家建築

少ないもの

 

・古民家

同地方の町家の歴史を考える上で貴重なもの

 

・地方特有の町屋建築

建築様式に特定の時代特徴を示すもの

 

最大規模の主屋

建築様式に特定の時代の民家の到達点を示すもの

外観構成や内部空間など

質の高い邸宅建築

 

意匠的に優れている建物

特定の地方を代表する建物で建築当初の姿がよく残るもの

 

 

特定の建築資材を用いた最初期の建築でその構法や技術を伝えるもの

 

 

特定の時代の建築の全体が完存しており特定の建築様式の典型を示すもの

b

神社・寺院

「左記①~⑤」であって、かつ「下記」であることが指定の理由

 特定の地方、時代における

 

 

最古例と考えられる

洗練された意匠の建築

 

 建物代表的な建物

特定の時代の仏具が残存していること

 

・代表的な建物

特定の地方の建築文化の成熟を示すもの

 

数少ない

地方における正統的なもの

 

・建物群がよく残っているもの

特定の地方の歴史、文化を考える上で重要なもの

 

・流布した先駆の建物

 

類例が

 

 

ほとんどない建築様式

特定の時代における創意と工夫が顕現された建物

 

少ない建築様式

特定の地方唯一残された建物

 

 

特定の時代における大建築

類例が

 

 

ない建築様式

特定の時代・意匠的に価値が高い建物

 

少ない建築様式

     ・建築手法を備えた建物

 

 

特定の地方数少ないもの

 

 

      建築様式の発展を知る上で重要なもの

特定の時代において数少ない建物

 

 

特定の地方となる建物

特定の地方の「核となる建物」

 

 

唯一の例

 

 

建築様式の伝播、普及

 

 

建築様式の発展過程

特定の時代における

特定の建築様式として価値が高い建築

 

 

特定の建築を知る上で貴重な建築

 

 

 

C

文化、商業施設

「左記①~③」であって、かつ「下記」であることが指定の理由

特定の時代における

建設当時の最新の技術水準が示されているもの

 

特定の建築到達点を示す作品

洋風意匠を取り入れた現存最古

 

特定産業に関連した建築

数少ない建築様式のもの

 

特定の建築の技法を伝える遺構

我が国の特定産業に関連する数少ないもの

 

特定建築の設計技術の習得度

 

 

測る上で重要 な遺構

 

我が国における

 

 

様式建築の習熟過程を示す建築

煉瓦を主体とした建築の到達点を示しているもの

 

特定建築最初期の数少ないもの

地方における西洋建築の技術的変遷を示すもの

 

特定の建築 様式を代表する建物

各部の意匠も優れ、様式建築の習熟を示すもの

特定の官庁営繕組織

 

 

確立期の建築

保存状態も良好で、 

特定の地方における特定建築様式普及を知る上でも重要なもの

 

建築意匠 の展開を示す建築

特定の建築様式を基調とした意匠で

特定地方に現存する歴史的施設の代表的なもの

近代化遺産

「左記①」であって、かつ「下記」であることが指定の理由

我が国における特定分野

 

 

先駆の遺構

特定分野規範を示すもの

 

最大規模の遺構

特定分野到達点を示すもの

 

最初期の遺構

構造形式築造技術からみて日本近代の土木関係近代化遺産史上貴重なもの

 

現存最古の遺構

大規模土木構造物として、 土木技術史上、重要なもの

 

 

特定分野の技術的発展を考えるうえで重要なもの

 

 

特定分野のシステムの構成を知る上で重要なもの

 

 

 

e

その他建造物

「左記①~」であって、かつ「下記」であることが指定の理由

特定の地方における

 

 

特定分野の遺構

特定分野変遷を知る上で重要なもの

 

唯一の特定芸能の遺構

築造年代が明らかな初期のもの

 

屈指の芸能関係の建造物

由緒ある古寺の芸能の場として貴重な遺構

 

・例の少ない建物

地方における芸能文化の展開を理解する上で貴重なもの

 

 

同建築に新たな様式が導入された時期のもの

我が国の

 

 

・現存する特定分野最大長の遺構

特定の時代代表するもの

 

特定 分野代表する遺構

近代の特定分野の技術的到達点を示すもの

 

・現存する最古の近代橋梁で

特定の時代代表する吊橋

 

 同建設史上価値が高いもの

著名な建築家の集大成の建築物

 

・交通網の起点となる施設で

特定分野の技術の確立を表徴する遺構

 

 首都を象徴する建築

建物のほぼ全容が残り、全国的にも類例が少ないもの

 

・現存する最古の特定技術に

 

 

 基づく橋梁

 

 

・特定分野の歴史を知る上で

 

 

 重要な遺構

 

特定の時代、地方における

 

 

・他に例をみない特定分野の遺構

我が国の特定の時代における西欧建築技術受容を知るうえで重要なもの

 

特定分野代表的な遺構

土木技術の時代的特色をよく示すもの

 

・石造建造物

石造建造物の原点に位置づけられるもの

 

著名な建築デザイナーの作品

特定建築特質を代表するもの

 

特定分野先駆の遺構

特定分野規範を示すもの

外観構成や内部空間など

宗教関係建築の基本である建築様式が形成された初例のもの

 

意匠的に優れている建物

特定の地方で建設された特定の建築様式の最晩期のもの

(ィ)

追加指定

「左記①~②」であって、かつ「下記」であることが指定の理由

既指定の建築の周辺にある建物

特定の地方における建築様式の変遷を示すもの

 

 

類例の少ない建築様式で特定の時代の造形技術が発揮されたもの

 

 

既指定の建物と一体をなすもの

 

 

特定の地方の民家の屋敷構成を知る上で重要なもの

土蔵群などの附属施設

屋敷の構えを伝えているもの

 

 

良好な風致を形成しているもの

 

 

 

史跡

 

(ァ) 

新規指定

 

a

城跡等

「左記」であって、かつ「下記」であることが指定の理由

 

保存状況が良好

我が国を代表する城跡で出土品が多いもの

 

 

特定の城の歴史的考察を行う上で重要なもの

 

 

歴史的に著名な城跡

 

 

特定の地方の特定の時代の抗争史を考察する上で重要な城跡

 

 

有力大名の城跡

 

 

有力大名の高度な築城技術を示す城跡

 

 

全体の構造が把握できる国府跡

その他史跡

「左記」であって、かつ「下記」であることが指定の理由

 

特定の時代における

 

 

特定の技術基礎をなす遺跡

特定の時代の社会・経済を知る上で重要なもの

 

・現存する貴重な遺跡で保存

特定分野の歴史を考察する上で重要なもの

 

 状態が良好なもの

特定の産業最古の遺跡

 

・特定の産業の技術等の実態

特定の時代の海防体制を考察する上で重要

 

 を示す遺跡

特定の地方代表的なもの

 

巨大な遺跡

 

 

・標識遺跡又は台場跡

 

 

 

 

(ィ)

追加指定

「左記」であって、かつ「下記」であることが指定の理由

a

城跡等

 

 

既指定部に「隣接する」

既指定部と密接な関連を有するもの

 

又は「連続する」遺跡

既指定部に比べ古い時期に建築されたもの

古墳

 

 

既指定部の周辺部で新たに

既指定部と一体をなすもの

 

確認されたもの

 

 

 

 

 

2、理由の語句の考察

 

理由の「語句」を指定基準に併せてみると下記の如くになります。

 

重要文化財の指定基準

上記 定性的な類型語句

(一) 意匠的に優秀なもの

洗練 貴重 特有 特徴 優れて 典型 象徴 屈指

(二) 技術的に優秀なもの

特定の技術 高度 発揮 初例 優秀 質の高い よく残る 大建築

(三) 歴史的価値の高いもの

特定の時代 最古 最晩期 変遷 先駆 確立期 成熟 価値 当初

(四) 学術的価値の高いもの

特定の分野 原点 到達点 唯一 規範 類例少ない 無い 価値 考察

(五) 流派的又は地方的特色において顕著なもの

特定の地方 著名 集大成 特定産業 核 正統的

 

 

文化審議会委員、調査官の内規的マニュアルにおいては、当然吟味、比較されての記述と思います。

是非公開していただきたいと思います。しかし、ないのでしょう!有ればこんなにばらつきません。

 

しかし、いずれも定性的な形容詞であり、理由の具体的説明としては不適切です。。

そして、いかに統一性のない評価語句なのか、調査官(記述者)のボキャブラリーで決まるようです。

 

 

1)対比できる類型文化財を明示する。 (比較できないのは、「唯一、無二」)

他の文化財、形式、様式、部材等と「比較」してどこが、どのように○○なのか!

この点が明解にされないと、素人には具体的に理解できません。

 

2)定量的評価が可能な理由を明記する。

屈指:5本の指・少ない:3件以内・貴重:類似件数10%以内・・・等と設定することができる。

象徴、典型、規範、集大成等、語句の使用するケース、内容説明の定義を明確にする。

 

3)時期的評価の語句を整理する。

    最初期、初期、初例、当初、先駆、原点・・・最晩期、最古、確立期、到達点

 

4)特定の○○:特定の内容を定義する。     (やたらに特定の・・・記述されている)

  特定の時代とは、日本史の時代区分とリンクするのか、美術史に関連するのか、独自にあるのか、

  特定の地方とは、都道府県なのか、国府名なのか、時代ごとに文化、政治は異なりますが。

 

 

 

 

3、総務省行政評価局の指摘に対する文化庁の回答

 

1)総務省行政評価局の指摘(平成16年11月1日)に対する文化庁の回答

 

    ③ 回答:平成17年11月4日・・・1年後です。

      文化財の保護に関する行政評価・監視の局長通知に伴う改善措置状況(回答)の概要

 

    ④ その後:平成20年3月21日・・・3年半かかっています。

      文化財の保護に関する行政評価・監視結果に基づく通知に伴う改善措置状況(その後)の概要

 

  官庁の業務ですから、このくらい時間を費やさないとだめなのでしょう!・・・民間ではありえません。

 

 

 

 

 2)文化庁の回答の骨子

 

前述の総務省行政評価局の指摘を再度!

 

  【上記指摘の要約】

 指定において

● 指定基準は、抽象的であり、指定に対し透明性、公正性に欠けている

 その為には

 

1 重要文化財等の指定等の適切化 

 

 ① 指定(解除)理由を整理し類型化し特性に対応した、指定候補の情報

 の提供に関する指針を策定する。

 

 ② 地方公共団体から情報を提供できる仕組みを設定する。

 

 地方公共団体から文化庁に対する意見具申制度の改善(省略)

 

 

 

● 指定において・・・指定基準は、抽象的であり、透明性、公正性に欠けている

 

  回答、コメントはありません。「透明性、公正性」に欠けているとは、思っていないようです。

 

 

● 1 重要文化財等の指定等の適切化 

 

   総務省行政評価局の指摘=次の措置を講ずる必要がある。

 

 ① 重要文化財等の指定又は指定の解除の理由を整理し類型化することにより、各々の文化財の特性

   に対応した重要文化財等の指定又は指定の解除についての文化審議会への諮問対象候補に係る情

   報の提供に関する指針を策定し、これを関係者に周知徹底すること。 

 

 

   ①に対する文化庁の回答

 

    ・回答:平成17年11月4日・・・1年後です。

    

    →○ ・・・・平成 17 年4月、「文化財保護法の一部改正等に伴う制度の運用方針等について

     (平成 17 年4月 26日付け 17 庁財第 33 号文化庁文化財部長通知。以下「運用通知」とい

     う。)」を発出。・・・・・   

 

    「運用通知」とは、どんな内容なのか?

 

 

        文化財保護法の一部改正等に伴う制度の運用方針等について(通知)

                     「運用通知」

要約

・・・・・

「 文化財の保護に関する行政評価・監視の結果 」(平成16年11月1日総評総第234号)等

を踏まえ、より一層、文化財の指定等の事務の充実及び重要文化財等の管理の適切化を図る観点

から、具体的な改善措置を講ずることとしたところです。・・・・・

 

  第1 重要文化的景観の選定制度の運用について・・・・・関係ありません。

  第2 登録制度の運用について・・・・・・・・・・・・・これも関係ありません。

 

  第3 文化審議会への諮問対象候補に係る情報提供について

   1 重要文化財等の指定又は指定の解除の候補に係る情報提供

   2 情報提供に関する考え方

   (1)重要文化財(美術工芸品)・・・・・省略

   (2)重要文化財(建造物)

    ① 重要文化財(建造物)については、国宝又は重要文化財指定基準(昭和26年文化財保護

     委員会告示第2号)を前提とした上で、近年、主として以下のようなものに関する指定

     行ってきたところであり、これらも踏まえつつ情報提供されたいこと。

 

     ○ 近代化遺産(建造物等)総合調査及び近代和風建築総合調査等の各種調査によって高い

      価値が認められるとともに、良好な保存管理等の措置がとられているもの

 

     ○ 近世以前の建造物のうち、価値が高く、かつ良好な保存管理等の措置がとられているも

      の(特に、近世中期以降の民家、社寺建築のうち調査や修理等によって新たな価値が顕

      在化したもの)

 

   (3)以下省略

 

  第4 重要文化財等の管理の適切化について

       ・・・・・文化庁としては、重要文化財等の管理が適切に行われていない場合には、

      必要に応じて、管理に関する状況把握や所有者等に対する指示等を行うこととなる。

      さらに、重要文化財等が滅失等の危険を生じている場合は、管理に関する命令又は勧告な

      どの措置を講ずることとなる。

      これを踏まえ、各都道府県教育委員会等においては、文化財保護指導委員制度の活用など

      により、重要文化財等の管理の状況について積極的に情報収集を行い、情報収集の結果得

      られた不適切な管理の状況に係る情報を文化庁に提供することに留意されたい。

 

 

 

 

   ・その後:平成20年3月21

 

⇒○ 重要文化財等の指定又は指定の解除に関する指針については、平成17年4月に運用通知

   を都道府県教育委員会等に発出した以降も、日頃から、重要文化財等の管理・修理等について

   の都道府県教育委員会等との相談や毎年開催する都道府県教育委員会の文化財担当者会議等

   を通じ、情報交換や指導助言を行う中で、その周知を行っているところ。

 

   本運用通知の発出以降は、本指針に基づいた指定が行われているところであり、重要文化財

   (美術工芸品及び建造物)については、平成17年度68件及び18年度69件、史跡名勝天然

   記念物については17年度29件及び18年度19件などを新たに指定。

 

   本指針については、その運用の状況や新たな指定例等を勘案した上で、更に充実を図るととも
   に、
引き続き、関係者への周知徹底に努めていく。

 

 

 

  

 

3)回答に対するコメント

 

 ① 指定(解除)理由を整理し類型化し特性に対応した、情報の提供に関する指針を策定する。

 

   「運用通知」を指針と称し、文化庁関連の基準の運用に就いて付いている中の一部に、回答らし

   き記述があります。

 

   総務省行政評価局の「指針を作成する」という指摘に対し、単独で「指針を作成しました」と回

   答していません。「通知」の中の一部として取り扱っていることは、文化庁が総務相の指摘に重

   きを置いていない、総務省は、文化庁に蔑ろにされているということです。

 

  ・「理由を整理し類型化」については全く触れられていません。

  ・指針というレベルではありません。

 

 

 ② 地方公共団体から情報を提供できる仕組みを設する。・・・・地方公共団体会議をしました。

 

   「運用通知」の内容は、文化庁独自の通知をしているが、一部に、「文化審議会への諮問対象候

   補に係る情報提供について記述されています。これが、指針というのでしょうか?

   その骨子は、各都道府県教育委員会等に対し恫喝している内容です。

 

  ・文化庁は「近代化遺産(建造物等)」、「近代和風建築」、「新たな価値が顕在化したもの」を

   重点に指定を増やすので、情報を提供しなさい!(この分野に重点指向する理由が問題)

  ・管理が適切に行われていない場合には、必要に応じて、管理に関する状況把握や所有者等に対す

   る命令、勧告、指示等を行うこととなる。しっかり管理しなさい!(自分は何をする?)

 

   そして「その後:平成20年3月」では都道府県教育委員会と相談、情報交換、指導、助言を実施

   し、新規指定件数を○○件行ったと自慢話を記述しています。

 

   都道府県教育委員会との連携が、今まで何回連絡会議、指導助言があったのを何回に増やし等と

   は記載されず、重要文化財も増やせばよいという観点の記述です。・・・呆れます。

 

     

 ③ 指摘に対し直接的な回答はない。

 

   上記のごとく、直接的な回答はなく根本的指摘に対するコメントすらない状況です。

 

   国指定文化財の指定理由が、現在いかに不明瞭なものとなっているかの認識が欠如しています。

   総務省で、疑問を提示しているにもかかわらず、明解に周知できる理由を類型的に整理する事を

   無視し、文化財管理の基本事項を避ける審議会委員、調査官は、事なかれ主義のスタンスしかな

   いのでしょう。

 

   

     文化庁に対し総務省行政評価局の再指摘を! もっと痛烈に批判すべきです。

 

            そこで、総務省に質問してみました。

 

 

 

4、総務省評価局へ質問総務省「ご意見・ご提案」フォーム)

 

          下記の質問に対し、回答がありました。今後に期待しています。 

 

【入力内容】総務省評価局宛  

 

 ご意見・ご提案の分野: 政策評価、行政評価・監視、行政相談

 

 タイトル      : 文化財の保護に関する行政評価・監視結果に基づく通知 平成16年11月

 

 ご意見・ご提案   : 総務省行政評価局 総務課地方業務室 御中

 

 ●重要文化財等の指定基準等

 ・諮問対象候補の選考と文化審議会における審議は、国宝及び重要文化財の指定基準等に基づき行わ

  れているが、同基準の内容は抽象的で、指定の解除に関しては基準なし。

 

 ・文化財の保存や活用を進めるためには、重要文化財等の指定又は指定解除の理由を整理し類型化す

ることにより、指定等の候補に係る情報提供に関する指針を策定し、これを地方公共団体に示すこ

とが有効であるが、指針は未策定。

 

 ・当省が、重要文化財等337件の指定理由を整理し類型化した結果、現在の指定基準よりも具体的な

  内容に類型化することが可能。

 

 ・「ご意見・ご提案」

 

      上記評価局の指摘に対する文化庁の回答が的確でない。

      再度、改善を促す指摘の実施予定は、ありますか。

 

 

回答】総務省  2016/09/05 回答

 

8月27日に総務省「ご意見・ご提案」フォームよりご連絡いただいたことについて、以下のとおり

回答いたします。

 

 

【行政評価局 回答】

 

     ご意見のありました件につきまして、文化財の保護に関しましては当方でも

     引き続き関心事項であり、今後も注視していきたいと考えております。

 

 

 

 

 5、「指定理由語句の類型的整理」の推進

 

   「重要文化財等別の指定基準と新規指定又は追加指定の理由の類型の対比」に記載されている 

  総務省行政評価局の指摘の「理由語句の類型化」推進が、指定基準、指定理由の明確化する基本と

  思います。

 

  この観点で、「文化財指定基準の具体的提案」に向け、指定理由の「語句」のあり方について

    次ページ以降に記載します。 

 

 

 


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